映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のネタバレ感想・レビュー(評価)

久々にアニメ映画を見るかと思い、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を見た。
季節もちょうど夏だし。
Amazonビデオでレンタルして見たが、結論から言うと神映画だった。

個人的な評価は★★★★★
けっこう酷評もされてるらしいが、俺の中では文句なしの神映画。

ループもの最高

最初は、500円って他の映画よりたけえな、リミテッド・アニメーションは相変わらずテンポ悪い、映画なのに作画微妙、シャフトの作画好きじゃねえ、また不思議ちゃんか、とかネガティブな感想ばかり湧いて出てきたのだが、後半ループものだと判明してから一転した。
俺はもうループもの、タイムトラベルものが好きすぎて、ループものであるというだけで★★★★☆以上は堅い。
前情報なしで見てよかった。

雰囲気や設定は、君の名は。、時をかける少女、涼宮ハルヒの憂鬱、うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー、バタフライ・エフェクト、トゥルーマン・ショーなどに似ていた。
俺はそれら全部大好きなので、この映画も最高に楽しめた。

全体的に君の名は。をB級にしたような雰囲気だが、それがむしろ俺は好き。
君の名は。よりも好きかもしれない。

途中までは退屈だったのだが、後半主人公がビー玉みたいなのを投げてループというかif世界が展開するところからループものだとわかって大興奮。
そのあたりから見入ってしまい、最後までの流れは俺の中でほぼ完璧と感じた。

最後の方、涼宮ハルヒの憂鬱の閉鎖空間が出てきてテンションあがった。
トゥルーマン・ショーの設定にもそっくり。

こういった脳内世界のような場所で男女二人きり(この映画では他の人もいたが二人きりにしか見えない描写もあった)というのはたまらねえ。
でも元の世界にもどらなきゃ、嘘の世界から出なきゃ、というのが定石だが。
俺だったらまじで元の世界に戻らずセックスしまくるんだがと思う。
きもすぎた。

後述するが、最初はヒロインのことを、またシャフトにありがちな不思議ちゃんか、とか思ったり、主人公のことを、ショタっぽく見えるのに声低いとか思っていたが、閉鎖空間あたりからこの二人の関係性がすごく好きになった。

俺のことを知っている人は知っていると思うが、俺は自分のことを無類のループもの好き、タイムトラベルもの好きだと思っている。
小説でも映画でも、とにかくそういったジャンルの作品はできる限り見てきた。
上述の作品もかなり好きだが、この作品もかなり上位に入る。

ほんとに、8月のこの時期に見れてよかったと思う。
できれば昨年の上映時に映画館で見ればよかった。

ラスト

最後は、あらゆるもしもの世界、もしもの未来を示唆してから日常描写に戻るのだが、主人公がいないのが素晴らしい。
インセプションのラストのように、色々考えられる要素を残しているラストは最高だ。

死亡説とか、お別れを言い行っただけとか、駆け落ちした、不登校になったとか色々憶測が広がってるそうだが、そうやっていろいろ考えさせられるのが良い。

悪く言えば不完全燃焼だが、それがたまらん。
このラストに関してハッピーエンドじゃない!とかキレてるやつは俺の中で話にならない。

そういう意味で君の名は。のラストはハッピーすぎてだめだ。
これは当時君の名は。を見た人に手当たり次第に言いまくった。
ネタバレになるが、君の名は。のラストはバタフライ・エフェクトと同じであるべきだと俺は思う。

この映画の場合は、色々なもしもの世界をあとで想像するのも楽しい。
中学生どうしで駆け落ちってどんなんやねん、非現実的すぎると思うが、東京駅の温かい光が灯ってるシーンを見ると想像が膨らむ。
あと、主人公ではないほうの男(祐介)と花火大会にいったもしもの世界で、祐介となずながアイスを食っているシーンなども、NTR的に胸が痛んで素晴らしい。

世界観と雰囲気

君の名は。などと同じく田舎を舞台にしている。
俺は都会生まれ都会育ちで、ど田舎というのを全く経験したことがなく、生まれてこの方行ったこともない。
だから田舎の雰囲気がある映画は非日常的ですごく楽しめる。

なんか、田舎っぽい雰囲気は『世界を中心で愛を叫ぶ』とそっくりだった。
ちなみになぜか田舎の雰囲気というのは、世界がその場所しかない、ような感じがして好きだ。
閉鎖空間云々じゃなく、田舎が舞台というだけで世界観が限定的に感じられる。

なんとなくロクヨンのゲームの寂寥感や、イリュージョンというメーカーの3Dエロゲーと似た寂寥感を覚えるんだが分かる人いるだろうか。

音楽

この映画は個人的に、雰囲気やテンポのせいか、良い意味で一曲の音楽を聴いてるような感じがした。
もしくは、常に白昼夢を見ているような非現実感。
最初はテンポが悪いとか間が退屈とか思ってたが、途中から上述のように捉えられるようになり、途端に好きになってきた。

音楽担当が神前暁氏だけあって劇中の音楽はどれも最高。
途中、松田聖子さんの瑠璃色の地球の地球をなずなが歌った時は感動した。
か細い声が良い。

エンディングの楽曲は、DAOKOと米津玄師氏の打上花火という曲だったが、これもまたよかった。
ジジイになってきたので若者に人気のその二人はよく知らないのだが、確かな実力というか、楽曲のクオリティ。
あとでもう一度曲を聴いてみようと思う。

キャラクターと演技

最初キャストを見たとき、また芸能人起用か、菅田将暉も広瀬すずもどっちもあんまり好きじゃねえと思っていた。
で見てみると、実際菅田将暉の声は浮かび上がってるし、ショタめな主人公にあってないとは思った。

だが広瀬すずは上手で、キャラにあっていてよかった。
ただやはり叫びの演技になってくると、ん?となる。
でもなんかこの作品がめちゃ好きになったのでもう主人公もヒロインも演者も全部好きだ。

ただ言えるのは、やはり声の素人は伸展が弱くて叫びが聞き苦しいような。
まぁいいか。

なにせ言いたいのは、まだ自我が芽生えきってない感じの主人公と、ませてるけど未熟なヒロインという構図が素晴らしかった。
ヒロインが主人公より背が高いのも良い。

とくにヒロインは、俺は最初、またシャフトにありがちな吉高由里子みたいな不思議ちゃんかと思ってげんなりしてたんだが、次第に好きになった。
吉高由里子と松田聖子を足して2で割ったようなイメージなのかな。

とりあえず、やっぱ少女性というか、女性性を神格化して描いているような感じはどんな作品でも素晴らしい。
やっぱ女は神、女性的なものは神。
それにたじろぎながら近付こうとする初な男子という構図は王道だけどやっぱ最高すぎる。

作画

映画にしては作画が不安定な気がした。
その点でやはり君の名は。に劣ると思うし、フルアニメーションがみたいなぁと思ってしまったが、まぁストーリーが素晴らしいのでOK。

絵で描画しにくいシーンは3DCGだったが、ローポリゴンみたいなのはなんとかならなかったのだろうか。

それにそんなことはあまり気にならないくらいの視覚効果は綺麗だった。
打ち上げ花火が平面だったときのシーンとか好きだ。

シャフトの絵柄は、アニメーター的なシルエット重視のものではなく、動きが堅い感じがしてあまり好きではなかった。
でも、幼めの女性を稀に異常に大人っぽく描いたりする表現はやっぱいいとおもう。
途中までは、作画が違ってればなとか思ったが、この作品や演者にぴったりだと最終的には思った。

まとめ

久々に素晴らしいループもの、素晴らしいアニメ映画を見たので、興奮して書きまくってしまった。
見ながら色々と書きたいこと浮かびまくったので、書き漏らしてることも多いかも。

やっぱ映画レビュー記事始めてよかった。
稚拙で教養のない俺でも、やっぱ気に入った作品の感想書けと言われるといくらでも書きたくなる。

ほんと、この時期にこの映画見れてよかった。
今年の夏は名古屋の花火大会でもいきてえ。

とりあえず、リミテッド・アニメーション映画も面白いことがわかったので、次は『心が叫びたがってるんだ。』見ます。


打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

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