すべての男は消耗品である。 Vol.2 1987年7月~1990年4月 バブルへ 著者:村上龍 書評、レビュー(感想)

Kindle Unlimitedで無料だったので、Vol.1に引き続いてこの『すべての男は消耗品である Vol.2』を読んだ。

Vol.2はVol.1に比べて日本の男女の強い弱いの話や父権の話はあまり出てこなかった。
前回よりも、今旅先でこれを書いている、あれ、何を言おうとしたんだっけ、暗くなるからやめよう、それじゃあ、また……が頻出していた。
それでも相変わらず全体的に辛口で面白かった。

個人的な評価は★★★★☆

感想

F1の話や映画撮影の話はあまり興味がなかったが、俺の全く知らない海外の話が少し勉強になった。
10日間日本に滞在することがあまりないと書いてたが、どんだけ旅しまくってるんだ。

Vol.1はとにかく女は強い、偉い、男は弱い、とくに最近の日本の男は欲望が薄い、ということばかり書かれてあり痛快だった。

2000年代くらいから草食系男子とか出てきたが、今は男の娘やらジェンダーレス男子やらが出てきたりして取り返しのつかないところまで来てる。
俺もその弱りきった男の一人だが、この本を読んで奮起することはない。
読む分にはおもろい。

気に入った文章

いくつか気に入った文章があったので引用していく。

「一杯のかけそば」に関しては、その存在と現象を知らなくて本当によかった、と思う。
日本にいたらどこに隠れていても、「一杯のかけそば」から逃げおおせることはできなかったはずだ。
「かけそば」とは関与しない方がいい。
どんな方法であれ関与した瞬間に自分は同列に並ぶのである。

流行に対する逆張り。
流行っているものに関しては、それに対してあからさまに反発するだけでもその流れに巻き込まれている。
日本から離れ、日本の流行そのものをそもそも”知らない”というのが重要。

俺も最近は流行に反発せず、できる限り知らないでいるよう、情報が入ってこないようにしている部分がある。

寂しさをキャンプファイアで紛らすという発想の中に、幼女殺しの本質が潜んでいる。
寂しさは、自己表現でしか収まりがつかない。他人とだけ手をつないでもだめだ。
安易な「触れ合い」が多すぎる。
触れ合いのない旅、それだけが有効な方法だが、簡単ではない。

かなり飛躍した話だと思うけどなんか読んでてスカッとした。
寂しさは、自己表現でしか収まりがつかないというのは、まがりなりにも絵や音楽やブログや自己表現をやっている人間ならわかる。

引き篭もって絵ばっか書いてる、犯罪者予備軍だ、というような見方をされる場合もあるだろうが、自己表現によって寂しさを解消している人間はレイプや殺人はしないはず。

以下、その他。

いつの時代でもバカでブスな女はいる。
オレがこういうことを書くと「村上さんはブスがお嫌いなんでしょう?あたしみたいのがインタビュアーで来てごめんなさい」
なんて言う人がいて困ってしまうが、あたしはブスだ、という批評眼のある人はもう既に救われているのだ
ブスには、自覚がないのである。

日本を女に例えれば、明治に、処女を失ったことになる。
バージンを失った女は、幾多の困難を経て、アメリカという格好のパトロンを得て、いつの日か大金持ちになった。

まとめ

村上龍氏のエッセイはかなり適当に書かれていて読みやすい。
ああ、暗くなるからやめよう、とか、ここでは多くは語らない、とかがよく出てくる。

そういえば俺は中島らも氏のエッセイや小説が好きだが、らもさんと村上さんはかなり似ていると思う。
たまに同列に語られたりするようだ。
生前に対談が実現しなかったのが残念。

村上さんに関してはまだエッセイしか読んでないので、近々小説も読みたい。
今、涼宮ハルヒの憤慨を読んでいるので、涼宮ハルヒシリーズを読み終わったら、限りなく透明に近いブルーとか、らもさんのバンド・オブ・ザ・ナイトとかを読みたい。

この、すべての男は消耗品であるというエッセイはVol.13まであるが、暇な時にでも全部読もうと思う。


すべての男は消耗品である。〈Vol.2〉

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