発声訓練を実践する際の基本的な考え方

この記事では、俺自身が独学で発声訓練を実践するにあたって基本スタイルや、考え方などの注意事項を記します。

声が持つ無限の可能性

・すべての人間(男性、女性、子供、大人、老人)は、病気などではない限り、世界中の、古今東西の、あらゆる声を出せる喉(声帯)を潜在的に持っている。
ただ、実際に自由自在にあらゆる声とあらゆる筋肉を発動させられるようになるには、正しい訓練法と期間が必要。

・声が表面上(動的・顕在的)変わりだすのも、静的・潜在的に変わりだすのも、何ヶ月~何年という時間がかかる。
(場合によっては6~10年かかることも。)
よって、近代的発声訓練法などでよく言われる『ミックスボイスのコツ』などは幻想。

・自分や他者に限らず、声を聴いてあらゆる判断をする際に、美観(好み)を介入させない。
気持ち悪い声、聴きよくない声にも、自由自在な声を出すのに重要な要素が詰まっている事が多い。
だが、自分が主にどんな声を出したいか考える時、または、好きな声や歌手について語るときなどには当然介入させてよい。

・耳と声のレベルはある程度連動しているので、自分がまがりなりにも真似できない声についての分析は誤っていることがある。
喉を育てるのはもちろん、声をとにかく正確に聞き取れる耳を育てること。

・美観や好みを排除し、できるだけ世界中のあらゆる歌手の声を聴くこと。
知っている声のサンプルは多いほうがいい。
動物の声などにも興味をもつこと。

・声とはその人の人格(または美観・好み)そのもの。

・本来的には、”良い”発声も”悪い”発声も無い。
便宜上それらを定義するなら、”良い”は自在度が高いということ、”悪い”は自在度が低いということ。
加えて、長期的に続けると音声障害などを引き起こすものも”悪い”発声とする
だが、その”悪い”発声が人々に何らかの影響を与える場合もある。

・他人と、声の話をする際の大前提は、どんな声を出したいかという目的意識(目標)。
誰かとお互いの声について話す時、まず大前提としてどんな声が出したいのかという目的(取り急ぎでも、遠い未来でもいい)がないと、現状何が足りなくて何が多すぎるのかということも言えない。
これは声の話に限ったことではなく、相談のようなものにおいてはすべてそうです。

・声がその人の人格、精神状態そのものだとすると、自由自在にあらゆる声を出すには、あらゆるものまね、変顔、変質者の真似等もできる必要がある。
だがそれは極端な例であり、取り急ぎ出したい声(美観的・好みによって設定した目標)に応じて、そのあらゆる声の中からいくつかを選んで良い。
でないと、まずなにをする、が決められない。

・喉の筋肉の名前を覚えることや意識することに縛られすぎないこと。
どちらかというと、座学より実際のトレーニングを優先すること。

・近代的発声訓練法は危険だが、独学はそれと同じくらい危険。
独学で上達していくのはよっぽどの才能を持っているか、あらゆる声を正確に聴き取れる耳を育てない限り至難の業であり、混乱を生む。
どうしても独学でやる場合は、ネットでもリアルでもいいので、同じ実践者などとよくコミュニケーションをとったりして軌道修正すること。

近代的発声訓練法の幻想と危険性

・声のレジスターは地声と裏声の2つしかない。
つまり二声区
チェストボイス、ミドルボイス、ヘッドボイス、スーパーヘッドボイス、ミックスボイスのような、三声区の概念は幻想なので一切使わない。
また、それら三声区にまつわる言葉は個々人によって微妙または大幅に違い、他人に伝える際に混乱を生む。
なので、それら三声区にまつわる言葉を再定義することも、当然しない。

・『ミックスボイスのコツ』などをYoutubeに投稿しているボイストレーナー(?)が多いが、コツとかそういうのを実践して曲がりにも地声と裏声の中間の声が出る人は、元々伸展が強く、閉鎖も出来る人。
そうじゃない人間はいくら『ミックスボイスのコツ』なんかやってもうまくいかず苦しむだけであり、危険性も高い。

・腹式呼吸を始めとした、呼吸法は、基本的には声に関係ないので、言及しない。
(変性意識には関係するが割愛。)

・鼻腔共鳴を始めとした、あらゆる共鳴に関する意識や知識も、基本的には役にも立たないので言及しない。

・声を(いずれかの方向に)当てる・飛ばす・響かせるという意識やイメージも、基本的には役にも立たないので言及しない。

・誰の声も無限の可能性を持っている。
「自分の(現状の)声に合った歌を歌いましょう」
などと言うアドバイスは無視すべき。

声の基本原則

・リラックスは必要なところに力が入って初めてできる。
完全にリラックスすると声は出ない。
リラックスは、混合している筋肉、必要のない筋肉の発動を弱める、停止させるという意味で捉えることもある。

・中間に居続けることは自在性ではない。極端な端が必要。極端な端のない中間は弱い。

・強いところを弱いところに合わせるのではなく、弱いところを強いところに合わせること(鍛えていくこと)。
前者をしてしまうと、声量が落ちたり、声が張りづらくなる。抑えてしまう。
※例:×地声が強くて裏声が弱いから、地声を弱めていこう。
○地声が強くて裏声が弱いから、裏声を地声並に強めていこう。

・首の筋肉(例えば胸鎖乳突筋)に力を入れることは無駄。
首に力が入ることで耳管が閉じ、内的聴感が鈍りピッチが取りづらくなったりすもする(半音の半音ずれたりなど)。

・声帯は十分に伸展・開大(前筋、後筋)させないと、十分に閉鎖(側筋、間筋)できない。
・閉鎖筋群(側筋、間筋)で十分に閉鎖できていないのに声を力強く出そうとすると、内筋による閉鎖に頼ろうとして、声が重くなったり苦しくなったりする。つまり、閉鎖筋群と内筋の混合。

・よって、裏声は地声を包摂する、と言える。
・地声(内筋による声帯の収縮)は固着しやすいので、裏声からやる。裏声を優先的にやる。

・閉鎖筋群と内筋はかなり混合しやすいので注意する。

・一つの声を真似する際には、その声で最も顕在化している部分(強く発動している筋肉)を聴き、次にその声を構成する他の筋肉や要素を聴いて、構成する要素を一つずつ大げさに練習し、最後に同時発動してみるのも有効。

・声帯というのは、弱い二つのヒダ。
発声訓練を続けても、声帯そのものが強くなることはない。
声帯周りの筋肉(内喉頭筋群)や外喉頭筋群は使えば使うほど強くなったりコントール出来るようになっていく。
発声訓練の目的は、声帯周りの筋肉を強くし、コントロールできるようにすること。

基本スタンス

まず、私髭林おなもみは、特定のボイストレーナーの指導を、スカイプまたは教室にて実際に受けた経験はありません。
すべて独学であり、本を読む、人と話をする、などによって得た情報を紡ぎ合わせています。

ですが、声や発声訓練に関する基本的な考え方は、フースラーメソードのみです。
近代的発声訓練法(Youtubeの素人ボイストレーナー、SLS、EVT)などをちら見することはあっても、それらの考えを取り入れるつもりは今後もありません。

かといって自分のことを、フースラーメソード信者、ガチ勢とは思いませんし、そう思われるのも不本意です。

フースラーメソードという発声訓練は、世界中に無数に存在する発声訓練の中で、現時点で最も正確度が高く、枠組みが広く、声や宇宙の本質(芯)を捉えていると思うから、軸にしている感じです。
なおかつ、フースラーメソードの二声区の考え方や、アンザッツ(7つの声)や、『地声と裏声とその中間と、それらを包摂するもの』という概念が、仏教における三観や、この世のあらゆる『端~中間~端 とそれら全部を包摂するもの』に通じるところが面白くて好きです。

個人的な好みと出したい声(目標)

俺が美観的に好きな声つまり、個人的に好みの声は、中性的~女性的な軽い声です。
身体性別は関係ないというスタンスなので、身体性別男性が出す中性的~女性的な声でも、身体性別女性が出す中性的~女性的な声でも構いません。

簡単に言うと、前筋(輪状甲状筋)を強く働かせ、声帯筋を薄く使った声というのは、音程が取りやすく、楽に高音が出せるので好きです。

女性はジェンダー観や自己イメージ的にそういった声を自然と身につけますが、男性の場合は、内筋や下系が強い声を自然に身につけがちです。
なので、男性が出す軽い声というのはある種多数派に対する逆張りであり、そういう意味でも好きです。

歌手や人で言うと以下(敬称略)。

  • 一般的な成人女性の声全般
  • yasu(Janne Da arc、Acid Black Cherry)
  • Toshi(X JAPAN)
  • コゲ犬
  • VIP店長
  • 中川晃教
  • ミッチ・グラッシ(Pentatonix)
  • High note music loungeの男性ボーカル
  • 草野マサムネ
  • Tommy “ReinXeed” Johansson

俺自身は長年呼気圧迫や地声を張った声で歌ってきて、そこそこ楽しかったですがいい加減しんどいと感じ始めました。
なので目標としては、出来るだけ早く、軽い中間の声を出したいという感じです。

それで女性ボーカルとかスピッツとか歌えるようになり、nanaに投稿したりカラオケで楽しみたいと考えています。
ステージで歌ったりレコード会社に所属してCDを発売したりするような、プロ歌手になるという目標はありません。

なので、あくまでこのブログに書かれてある内容は、
素人が、カラオケや、歌唱のインターネット投稿をして楽しむ
ことがメインのことしか書かれていません。

本気でプロ歌手を目指す方や、重い声、男らしい声を出す方には役立ちづらい内容になっていると思うのでご注意ください。

まとめ

あくまでこのブログに書いてある発声訓練法の実践内容は、上記のような好み・美観・目標を持った一素人に最適化されて書かれています。
似た好み・美観・目標を持った方には役に立つ可能性がありますが、どちらにしても誤った内容は多分に含まれている可能性があります。

過信したり、安易に実践しすぎたりしないよう、くれぐれもご注意願います。

また、俺程度の発声レベル、理解度でよければ、声に関する個人的な話もしてみたいと思います。
お互いの考えを深められれば幸いです。
気軽にメッセージやLINE登録してください。

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このブログの記事は、一学習者・一素人の気付きとして書かれたものです。
特に自己啓発と発声訓練に関する記事は正確性が保証できず、安易に実践すると危険な場合がありますので、自己責任でお願いします。

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