地声と裏声とアンザッツの概要や発動する筋肉名

間違ってたり曖昧な情報もあるのでご注意ください。

筋肉名などについてはこちらの記事を先に御覧ください。

内喉頭筋群と外喉頭筋群(喉頭懸垂機構)の筋肉名と略称 働きや役割について
このブログでよく登場する喉の筋肉名を、内喉頭筋群と外喉頭筋群(喉頭懸垂機構)に分けて、その名称と働きについて記しました。 内喉頭筋群は...

地声系アンザッツ

地声とは
・定義は内筋
・重い
・分厚い
・低音発声に重要
・男性的
・良い地声には、内筋(収縮、重み)と閉鎖(芯)どちらも必要

・閉鎖筋(間筋、側筋)の発動によって声門が閉鎖されるが、それだけでは完全には地声に聴こえないため、内筋によって声帯を収縮し分厚く重くし、それによって結果的に閉鎖もサポートされ(閉鎖筋では閉鎖しきれない声門の真中部分を閉鎖)、完全に地声に聴こえる。
(『収縮はしているが閉鎖はあまりしていない声』というのもあるが、それも地声(地声の定義は内筋なので。))

アンザッツ1

強く発動する外喉頭筋群
・甲状舌骨筋
・喉頭位置は上げきる

強く発動する内喉頭筋群
・閉鎖筋(側筋、間筋)
・内筋

アンザッツ1の代表的な声:志村けん
アンザッツ1+仮声帯ノイズの代表的な声:ハマジ(ちびまる子ちゃん)、HIKAKIN(ブンブンハローYouTube)

・最も内筋の発動が弱く、閉鎖筋(間筋、側筋)の発動が強い。
・アンザッツ3bを除いて、最も裏声に近い地声。

アンザッツ2

強く発動する外喉頭筋群
・胸骨舌骨筋
・喉頭位置は低め

強く発動する内喉頭筋群
・閉鎖筋(側筋、間筋)
・内筋

アンザッツ2の代表的な声:歌のお兄さん、一般的な成人男性
アンザッツ2+仮声帯ノイズの代表的な声:

・3aよりも内筋が弱く発動していて、1よりも内筋が強く発動している。

アンザッツ3a

強く発動する外喉頭筋群
・胸骨舌骨筋
・喉頭位置は下げきる

強く発動する内喉頭筋群
・内筋

アンザッツ3aの代表的な声:オッサン、中尾彬
アンザッツ3a+仮声帯ノイズの代表的な声:ヤクザ

・内筋をフルに発動させた低く重厚な声。
・多くの女性は3aを発動させるのが苦手な場合が多い。
・アンザッツ3がaとbにわかれている理由は、内筋がフルに働くか繊細に働くかの違い。

アンザッツ3b

・中間
・自在性
・軽い~普通~重い
・女性的~中性的~男性的

強く発動する外喉頭筋群
・全てだが、強いて言うなら甲状舌骨筋
・喉頭位置は基本的には高め

強く発動する内喉頭筋群
・閉鎖筋(側筋、間筋)
・内筋
・声帯靭帯

アンザッツ3bの代表的な声:美輪明宏、美空ひばり
アンザッツ3b+仮声帯ノイズの代表的な声:

・音色としての3bと機能としての3bがある。
・音色としての3bは地声と裏声の中間のような声のことだが、どちらかというと地声に聴こえる。
・機能としての3bとは、地声、裏声、3bを包摂し、極端な端から中間までのあらゆるグラデーションを行き来できる自在性のこと。

・初期の3bは、アンザッツ1と5の間に発生する。

裏声系アンザッツ

裏声とは
・定義は伸展
・裏声感とは、軽さ(伸展)
・軽い
・薄い
・高音発声に重要
・女性的

アンザッツ4

強く発動する外喉頭筋群
・胸骨甲状筋
・口蓋喉頭筋、茎突咽頭筋
・喉頭位置は低め(?)

強く発動する内喉頭筋群
・前筋
・後筋
・声帯靭帯

アンザッツ4の代表的な声:ミッキーマウス
アンザッツ4+仮声帯ノイズの代表的な声:

アンザッツ5

強く発動する外喉頭筋群
・甲状舌骨筋
・喉頭位置は上げきる

強く発動する内喉頭筋群
・前筋
・閉鎖筋(側筋、間筋)

アンザッツ5の代表的な声:目玉の親父
アンザッツ5+仮声帯ノイズの代表的な声:赤ちゃんの泣き声、ニャース(※少し内筋が入っている)

・5で鋭さを出そうとして内筋が入る場合は、しっかり伸展できていない可能性がある。
・5+仮声帯発声がうまく鳴らない場合は、舌を思いっきり出して叫ぶとうまくいく場合がある。
・仮声帯発声は最初のうちは呼気の勢いに頼っても良い。

アンザッツ6

強く発動する外喉頭筋群
・輪状咽頭筋
・胸骨甲状筋
・喉頭位置は下げきる

強く発動する内喉頭筋群
・前筋
・後筋
・声帯靭帯

アンザッツ6の代表的な声:ソプラノ歌手
アンザッツ6+仮声帯発声の代表的な声:Yma Sumac Vocal Range (B2 – C♯7)2:383:18

・6は最大限の伸展なので、6をしっかりやることで4や5もうまくなっていく。

エッジボイス

・外筋による最大限の閉鎖。
・閉鎖筋をサポートする。
・前筋はほぼ完全に弛緩している。
・内筋もほぼ完全に弛緩している。
・つまり、発生時にエッジボイス(外筋)を巻き込んでいる場合は、内筋の発動が大きくないということ。
・いろんな喉頭位置で鳴らせるが、喉頭位置が高い状態で最大限の発動ができる。

エッジボイスの代表的な声:呪怨の佐伯俊雄

ホイッスルボイス

・前筋による伸展に、外筋(+閉鎖筋も?)による閉鎖を加え、少しだけ隙間を開けて(おそらく後筋で)出す極高音声。
・内筋はほぼ完全に弛緩している。

・気流型発声と構音型発声の二種類がある。
・前者は口笛を同じ方法で、「声帯その物は振動していない」「声帯の間を通る息の気流音によって作られる」と言う特徴がある。
・後者は通常の発声と同じ原理で「声帯を極限までストレッチする。」事によって発音する。
・喉頭位置はどちらかというと高め。

ホイッスルボイスの代表的な声:やかんで湯が湧いた音、女性の甲高い悲鳴

仮声帯発声

・仮声帯が内転することでノイズが鳴る。
・ノイズが鳴らない程度に内転させることも出来る。
・仮声帯ノイズを鳴らすにはある程度息の量や勢いが必要。慣れてくると息の量は減らせる。

・仮声帯(抵抗の点)が息を受けとめ(流れを遅くする?)声門にかかる圧を軽減するので、仮声帯が内転するほど、内筋(収縮)の働きが低下する。それによって、結果的に伸展が保たれる。
・仮声帯発声は『伸展を促進』するのではなく『収縮を緩和』する。

・収縮が強く働いているほど声門が圧を受け、仮声帯に届く息の勢いが弱まるため、収縮が強く働いている声ほど仮声帯ノイズを鳴らしづらい、または息の勢いや量が必要になる。

・仮声帯発声は基本的には『外筋による閉鎖』を促進する。
(仮声帯発声には多かれ少なかれ呼気量が必要で、なおかつ息漏れするが、それはつまり『開大』であり、その状態で声帯を引っ付けるために、仮声帯発声時は『外筋による閉鎖』が優位になる、という仮説です。
つまり、仮声帯発声時は『閉鎖筋による閉鎖は緩和されやすい』かもしれないが、例外はあるようだ。)

・逆に言うと、外筋による閉鎖が強くが働いている時は、ノイズは聴こえなくても仮声帯は内転している可能性が高い。

・仮声帯発声は、仮声帯を内転させる(寄せる)必要があるため、どちらかというと喉頭位置は高い方が発声しやすい。

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