内喉頭筋群と外喉頭筋群(喉頭懸垂機構)の筋肉名と略称 働きや役割について

このブログでよく登場する喉の筋肉名を、内喉頭筋群外喉頭筋群(喉頭懸垂機構)に分けて、その名称と働きについて記しました。

内喉頭筋群は、前筋内筋閉鎖筋(間筋、側筋)などと略すと言いやすいです。
それらの働きは大きく分けて、開大伸展閉鎖収縮の4つです。

実際に声を出して、どの筋肉が発動するとどのような声が出るか結びつくようにしてください。

内喉頭筋群

喉頭の中にある筋肉です。

裏声系の筋肉

輪状甲状筋(前筋)

・声帯を伸展させる(薄く引き伸ばす)→反対は収縮(内筋)
・音程調節の要になる。
・高音を出すのに必須であり、どれだけ高い声が地声で出ているように聴こえても、この筋肉がかなり働いている。
・アンザッツ4、アンザッツ5、アンザッツ6

後輪状披裂筋(後筋)

・声帯を開大させる。
・前筋をサポートする(前筋と必ず同時に働くなど、諸説あり)。
・声を出すときに最も最初に発動する筋肉であり、何かしら声が出ている限り必ず発動している(開大していないとそもそも息ができない。)
・アンザッツ4、アンザッツ5、アンザッツ6

地声系の筋肉

閉鎖筋

・閉鎖筋による閉鎖によって声に芯ができる。
・アンザッツ1、アンザッツ5、アンザッツ2

外側輪状披裂筋(側筋)

・声帯を閉鎖させる。

披裂間筋(間筋)

・側筋による閉鎖だけでは後方に三角形の隙間ができるので、その隙間を閉鎖させる。

甲状披裂筋

内甲状披裂筋(内筋=声帯筋)

・声帯を収縮させる。
・声帯の緊張を強める。
・それらによって声帯が分厚くなる、声が重くなる。
・収縮・緊張の副効果として、閉鎖筋(側筋、間筋)で閉鎖できない声門の真ん中部分を閉鎖させる。
・アンザッツ3a、アンザッツ2、アンザッツ1

外甲状披裂筋(外筋)

・閉鎖筋をサポートする。
・内筋と反比例する。
・エッジボイス、ホイッスルボイス

外喉頭筋群(喉頭懸垂機構)

喉頭を吊っている筋肉です。
喉頭を各方向に引っ張る筋肉があります。

輪状咽頭筋

・喉頭を下後方に引き下げる。
※その方向に引く筋肉は他にも胸骨舌骨筋や肩甲舌骨筋がありますが、輪状咽頭筋だけ覚えていれば良いと思われます。

・後筋、前筋が最も強く発動、最大限の伸展。
・アンザッツ6、ホイッスルボイス

・すべての声のベースと言える。

茎突咽頭筋、口蓋喉頭筋

・喉頭を上後方に引き上げる。※簡略化しましたが問題ないと思います。

・後筋、前筋が発動。

・アンザッツ4、アンザッツ2

胸骨甲状筋

・喉頭を引き下げる。

・内筋が最も強く発動。

・アンザッツ3a、アンザッツ2

甲状舌骨筋

・喉頭を上前方に引き上げる。

・閉鎖筋(側筋、間筋)が最も強く発動。

・アンザッツ5、アンザッツ1、(あえて言うなら)アンザッツ3b

筋肉の名前や役割を覚える必要性

発声訓練時に喉(声帯)の筋肉の名前や働きを覚えたり意識する必要性やメリットデメリットについて。

筋肉の名前や働きを理解するのは多少難しいですが、それらを理解することで、自分が出したい声から見て、どの筋肉の発動が弱いかわかります。
それがわかれば、あとは『自分に足りない筋肉が強く発動している声』を探して、よく聴いて、忠実に真似することで、足りない部分が徐々に補われていきます。

ある声を真似したい場合、要素で分解し個別に鍛えてから、融合した声を出すとうまくいく、ということが多いです。
その場合に、筋肉の名前や役割がわかっていれば、各筋肉ごとに分解した声を出すことができます。

ただし前提は、理想の声を何度も聴いて、頭で再生できるようにし、ひたすら声を出して真似しまくっていくということです。
それで行き詰まったときには、筋肉の名前と役割を覚えることが役に立つ場合があるということです。

まとめ

喉の筋肉名と働きを覚える目的は、
『出したい声』から見て『何が足りないか』をわかるため
声について人と言葉でコミュニケーションするため
です。

練習のときは一人なので、人に伝える必要性はありませんし、難しいことを考えず感覚でやっていくほうが向いている、という人は、無理に筋肉を覚える必要性はないかと思います。


はじめに以下の記事を読んでいただくことをおすすめします。

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