喉頭位置の高い・低い、ハイラリ・ローラリ等の言葉を使うことの問題点

SLSなどの近代的発声訓練法の連中がよく使うハイラリやロウラリという言葉は本質(芯)を捉えていない。
チェスト、ミドル、ヘッド、ミックスボイスと同様に。

声に重要なのは後ろに引く筋肉

ハイラリ、ローラリという言葉は問題だらけ。
まず、肝心の後ろが抜けている。

ハイラリやローラリという言葉を使うと上と下という平面でしか声を捉えられなくなる。
後ろが重要。

フースラーが発見した喉を吊る筋肉(喉頭懸垂機構、外喉頭筋群)は、四方向に引く筋肉であり、どこかの方向にネガティブな意味があったりはしない。

SLSはミディアムラリンクス?をよしとする(らしい)時点で、ハイラリ、ローラリはネガティブな意味合いを含みすぎてる。
喉頭懸垂機構で『前上』といった場合には甲状舌骨筋が強く発動しているという意味だが、ハイラリと言うと間違いなく喉絞め的なネガティブな印象を受ける。
ローラリは団子声(クネーデル)を彷彿とさせる。

喉絞めと団子声(クネーデル)

じゃあ喉絞めや団子声(クネーデル)とはなんなのか。

喉絞め(ハイラリ)とは、まず後下(伸展・開大)が十分に発動していない状態だから前上で閉鎖しきれず、前下(内筋)で閉鎖して呼気圧迫になってる状態。

団子声(ローラリ)とは、同じく下後が十分に発動していない状態だから前上で閉鎖しきれず、前下(内筋)で閉鎖して呼気圧迫になってる状態。

決定的な違いは、喉絞め(ハイラリ)は前下よりも前上が強いってことか。
あとどちらも、首の筋肉(胸鎖乳突筋)など、声に関係のない余計な部分に力が入っている印象。

喉頭位置の高い・低いとは?

喉頭位置が高い・低いという言葉も謎だ。

喉頭位置が高い=ハイラリ
喉頭位置が低い=ローラリ

だと思うが、

喉頭位置が高い=喉絞め
喉頭位置が低い=団子声(クネーデル)

ではないはず。

外喉頭筋群とも完全にイコールではない感じがある。
下後が強く発動した上で前上でしっかり閉鎖できてる人を、『喉頭位置が高い』を言うとおかしい。

俺の5ガムが、
「喉頭位置高い4ガムに聴こえる」
という指摘をされたことあるが、厳密に言うなら、
「前下のインパルスが切れてない」
とか
「前上が発動しきってない」とか言うべき。
ちなみに5ガムは上後もかなり発動するはず。
ガムは伸展と開大が重要だったはずなので後の発動重要。

喉頭位置が高いとか低いというのもハイラリ・ローラリと同じく、結局はネガティブな意味を含む場合が多いんじゃないだろうか。
そもそも、曖昧な表現だから言葉が持つ意味が人それぞれになる。

厳密に、下後が十分じゃないから前上も十分じゃなくて、結果前下に頼ってるとか言ったほうが良い。

俺は念の為、喉頭位置という言葉は今後使わないようにする。

まとめ

ハイラリ・ローラリという言葉も、主に使ってるのがSLSである以上、ミドル、ヘッド、ミックスみたいに、定義し直す価値もない言葉だと思う。
使わないに越したことはないだろうな。
喉頭位置、喉絞め、団子声はフースラーでも多少関係ある気はする。

10年前からミックスボイスという言葉は知っていたが、本質を捉えていないなと漠然と思っていたので、使ってこなかった。
アンザッツ3bという言葉を知って腑に落ちた。

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