誰にでもできる恋愛 著者:村上龍 書評、レビュー(感想)

村上龍氏のエッセイ集『誰にでもできる恋愛』をブックオフで108円で買ったので読んだ。
『すべての男は消耗品である』と同じかそれ以上くらいに面白く、有意義な情報が詰まっていた。

恋愛に関することよりも、社会や経済の話から、恋愛の話につなげていることが多く勉強になった。

今回も引用をメインに感想を書いていく。

個人的な評価は★★★★★

自立と依存

恋愛で騙されないようにするにはどうすればいいのか。もちろんこの問いにも一般的な回答はないが、ただ一つ、逆説的で有効な答えがある。それは、恋愛を必要としない人生を選ぶことだ。
恋愛に頼らなくてもすむ充実した人生と言うほうが正確だが、それだけが恋愛において騙されない唯一の方法である。

結局のところ、自立していないと、男も女も『恋愛』はできないということと、恋愛を最優先にしない、恋愛に依存しない、恋愛を必要としないくらい充実した人生を歩んでいるからこそ、充実した恋愛ができる、ということが主軸に語られている。

少し前から俺もそう思っていたが、今でも、母性の強い女性に甘えたいという欲求はあるが、それは節度を持って、適切な時間やるつもりなので問題ないと思っている。
仕事を最優先にするのが大前提だが、仕事はどうしても疲れるので、休息のような感じで恋愛をして、甘えるのはありじゃないかと。

妻や恋人を殴ったり、アルコールや麻薬や宗教に逃避したり、あらゆる事に自信をなくしセックスだけに依存するようになり数多くの女性をモノにすることだけが生き甲斐だという男のことも、恋人に嘘ばかり着くような男のことも、ある程度は理解できる。
つまり彼らは何の訓練も経てきていない男たちなのだ。
そういう男たちは生きていく自信がないので、最も近い人間に甘える。
もう何度も書いてきたことだが、そういう男たちには恋愛はできない。恋愛だけに依存し、恋人に甘えて自信を得ようとするから、恋愛が要求する『時間』を支えることが出来ないのだ。

アル中やヤク中はもちろんそうだが、ネトナンで何百人斬り、ということをアイデンティティにしてるような男も所詮大したことないのかと安心した。
(俺はずっと『何百人もの女とセックスができる=雄として優秀』という固定観念に苦しんでいたので。)

自分が好きになってしまった男が、社会性のある普通の男か、社会性のないストーカーやマザコンか、見分ける方法はないのだろうか。社会性のない男は今あまりにも多いし、最初の頃はそういう男だと見抜けないことが多い。
一つ有効な方法があります。第三者を交えて会ってみること。それも十数人の宴会になってしまってはだめっすよ。あなたの大事な友人と三人で会ってみる。または相手の男の友達と三人で会ってみる。その時、その男が、二人きりで会っている時と態度が変わらなかったら、合格です。

俺がもう何年も前から言ってきた、『三人以上の集団』と『社会性』のことが書かれていて笑ってしまった。
やはり、三人以上の集団で態度が変わるか変わらないかは、人を判断するのに大いに役立つというのは間違いなさそうだ。

役割が一つしかない女、つまり、妻とか母親とかたった一つの役割しか演じられない女は疲れてしまう。その疲労が子供や夫に甘えとして向けられると、不和や虐待が起きやすい
家庭は、大前提的な安らぎの場所などではない。家庭だけで人生が完結してしまっている人にとって、そこはきっと地獄だろう。

これは毒親にありがちだと思う。

若者たちがおやじを襲い、自分ひとりでは何も決断できないマザコンの男が異常発生し、ストーカーがあちこちの路地に潜み、家庭内暴力で息子が親を殴り殺し、逆に親が息子を絞殺し……

演歌はこの十年で消えてなくなると思う。演歌を支えるものがどんどん消えていくからだ。旅の宿、と歌われたって、そんなものはどこにもない。カプセルホテルやシティホテルは演歌の歌詞には使えない。
別れてしまった好きな男のために涙をこらえてセーターを編むような女はいなくなるだろう。好きな恋人にセーターを編むのは大変結構だが、離れていった男に未練がましくセーターを編んでも、それは全くの、無駄だ。
演歌は甘えと依存の歌です。演歌のような恋愛なんか絶対にしないようにしましょう。

この他にも、日本の悪口的なものや悲観、海外での贅沢自慢は相変わらずでワロタ。

例えば付き合った男がやくざで、入れ墨を入れられてシャブ中になって売春をやらされソープに売られて最後は殺された、というような極端な場合でも、それが従軍慰安婦のような国家的・組織的なものがバックにあるわけではなく個人的な付き合いである限り、やはり男と女に半分ずつ責任があるのだと思う。

寂しいから、どうしようもない男に関わることになるのだとわたしは思う。寂しさから自由になれるのは、面白い仕事を持った人だけです。趣味ではなく、仕事。

まとめ

『恋愛を最優先にしないからこそ恋愛がうまくいく』
これは常々考えている。

俺は前から、
「飲酒よりも射精よりも夢中になれることを探したい」
と言っているが、言っている時点で、完全には『仕事』に没頭できていない。
(飲酒や射精は俺の中で恋愛の代替品なので、ほとんど恋愛と同じ。)

今のままでは色々と不十分なので、早く、仕事以外にも、
『恋愛を必要としないくらい夢中になれるなにか』
を増やし、確立していきたい。


誰にでもできる恋愛 (幻冬舎文庫)

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