無声練習(声を出さない発声訓練)で外喉頭筋群を鍛える方法

これまで、
『歌を歌う前に一時的に地声と裏声のバランスを変えたい』
などと言って、取り急ぎの『発声練習』メニューを色々と考えてきた。
(例えば俺に合ったものだと、5ガム、ニャースの真似(5ガム+内筋)、吸気地声など。)

その過程で、
『声を出せなくても一部の外喉頭筋群を鍛える方法』
を見つけた。

少なくとも俺には明らかに効果があり、それをやった後、声の出しやすさや音色が明らかに変わる。
おそらく効果があるのは俺だけではないと思うので、興味がある人は試してみて欲しい。

無声で前上(甲状舌骨筋)を鍛える方法

まず、前上(甲状舌骨筋)を鍛える方法。
とてもシンプルで、
『限界まで真上を向いて、その状態で若干顎をしゃくれさせながら唾を飲み込む』
だけ。

それでも足りない場合は、かなり不格好になるが、
『限界まで真上を向いて、その状態で顎を若干顎をしゃくれさせながらベロを限界まで天井に垂直に突き出して上の歯を舐めようとする』
という方法もある。
俺の場合前者では足りず、後者を思いっきりやらないと効果が薄い。

やってみると分かると思うが、めちゃくちゃ苦しい。
唾を飲み込もうとしてもなかなか飲み込めないと思う。

だがその苦しい動作を3~4回繰り返すだけで、明らかに前上が鍛えられている。
それをやり終わった後、声を出してみると明らかに上系が働いた声が出しやすい。

一応、前上(甲状舌骨筋)を鍛える方法と書いたが、もしかしたら後上(茎突咽頭筋、口蓋咽頭筋)も鍛えられている可能性がある。

それらはどちらかというと
『前を向いた状態で眉毛を上げのどちんこを広げる』
という方法によって鍛えられるはずだが、まだよくわからない。

ちなみに俺はこの練習をやった翌日、顎の下が痛くなった。
危険な痛みではなく、よくある筋肉痛の痛み。
もし甲状舌骨筋が筋肉痛になっているのだとしたら面白い。

無声で前下(胸骨甲状筋)を鍛える方法

次に、前下(胸骨甲状筋)を鍛える方法。
これは、
『姿勢を正して、口を閉じて限界まで顎を引き、その状態で口を開けてさらに喉仏をアゴの圧力で下に押し込む』
だけ。

または、
『口を半分開けた状態を維持しながら限界まで下を向くように何度も頷く動きをする』
という方法もある。

そうすることで、前下(胸骨甲状筋)が鍛えられているようだ。

それをやった後に声を出してみると、明らかに太い声や下が発動した頃が出しやすいはず。

これも上系と同じで、前下だけでなく後下(輪状咽頭筋)も鍛えられているかもしれない。

前と後の分離や融合(混合)

後と前の分離というのがよくわからない。
つまり混合しやすいということじゃないだろうか。

後は裏声感、前は地声感、というイメージは間違いないと思う。
前と後は、無声での練習では鍛えられそうな気もする。

追記:『フラジオレットを出そうとして声だけ出さない状態』をやると、無声でも伸展や外筋が鍛えられるようなので、前や後というか内喉頭筋群も、無声で鍛える方法はいくつかあるかも。

自在性と可動範囲

結局のところ歌で使う(求められる)声のほとんどは『(自在性としての)アンザッツ3b』であり、それは瞬間的にすばやく外喉頭筋群を好きな方向に引っ張れることだとわかりはじめた。
その外喉頭筋群を長期的に鍛えていくのがフースラーメソードという発声訓練法のはずなので、この無声練習もひとつの有効な手段のはず。

とりあえずこの無声練習は、歌う前に『上と下の可動範囲』を整えるのにも使える。 
すばやく、そして静かに行えるので便利。
これこそ、俺が前々から試行錯誤してきた『発声練習(歌う前の準備)』そのものである(この場合は無声だが。)

発声練習でもあるし、長期的な発声訓練でもあるので、今後もこの無声練習を続けていく。

まとめ

ちなみに、限界まで上を向いたり下を向いたりしながら、無声じゃなくちゃんと声を出す練習も色々と有効なはず。
それに関しては前と後の発動や分離の感覚に重要な気がするが、書かないといけないことが一気に増えるので、また別の記事で書きます。

追記:この記事で書き足りなかった、首の可動と外喉頭筋群の発動しやすさを以下の記事に書きました↓

声と姿勢(首/背骨)と人格の関係性 顎を引いた発声と真上を向いた発声
これまでいくつか、 『首の角度(下向いたり上向いたり)と外喉頭筋群の発動のしやすさ』 に関する記事を書いてきた。 色々試した結果、...

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