内筋と外筋(エッジボイス)は反比例する 混合しやすい

少し前に発声訓練仲間と話していて初めて知ったのだが、内筋(内側甲状披裂筋)と外筋(外側甲状披裂筋)は反比例するらしい。
これはかなり重要な気づきだった。

つまりどういうことかと言うと、
『内筋が入れば入るほど外筋は入らなくなり、外筋が入れば入るほど内筋は入らなくなる』
ということ。

『内筋と外筋は混合しやすい』
とも言える。

外筋が入っている分、内筋が抜ける

具体的な事例だと
『高音で内筋がすっぽ抜けた物足りない声になった時、エッジボイス(つまり外筋)が混じってしまいやすい』
など。

俺もそれは本当によくあった。

『伸展が足りず、ゆえに閉鎖筋群で閉鎖できず、かといって内筋も入り切らないから収縮もできず、外筋で閉鎖しようとする』
と、そうなるのだろうか。

多くの男性がそうだが、喋り声にエッジボイスが混じっている。

エッジボイスが混じっているということはすなわち、その分内筋が抜けているということなので、良い声からは遠ざかるはず。
追記:外筋は閉鎖筋群を促進し『ぴっちり閉じる』ことができるので、『良い声』の定義にもよるが、必ずしもキモ声になるとは限らない。

良い声から遠ざかる

『以前、高音発声時に物足りない声にはぎりぎりなっていないものの、エッジボイスが混じっている人の発声は危ない』
と言っている人がいたが、意味がやっとわかった。

エッジボイスが混じっているということは、その分内筋が入っていないという意味であり、それが意図的でない場合、混合がひどいということだ。

『閉鎖と内筋はとにかく混合しやすい』
とこれまで書いてきた。

内筋をしっかり入れていくためには、外筋が勝手に入ってしまうのを防ぐ必要がある。
分離する必要がある。

そのためには結局、十分に伸展する必要があります。
以下の追記参照。

追記 その1

かなり重要な気づきがあったので追記します。

閉鎖って閉鎖筋群によるものと外筋によるものがあってよくわからなかったけど、一つわかったのは、
『十分に伸展しないと閉鎖筋群では十分に閉鎖できないけど、外筋では閉鎖できる』
ということ。

高音で内筋がすっぽ抜ける(良い声から遠ざかる)原因は、
『内筋を持ち上げられない(その音高で発動できない)』
だけかと思ってたけど、

十分に伸展できてないから閉鎖筋群で閉鎖できない

外筋で閉鎖するしかない

外筋と内筋は反比例する

内筋がすっぽ抜ける

つまり元を正せば、
『伸展が足りない』
という原因があることに初めて気づいた。

高音で内筋を入れたい場合も、結局は伸展を鍛えまくる必要があるということだと思う。

追記 その2

追記 その1で、
『外筋を入れると内筋がすっぽ抜けてキモ声になる』
と書いたが、十分に伸展している場合はそうではないとわかった。

十分に伸展させ、外筋+閉鎖筋群で閉鎖し、内筋を抜いていった声というのは、つまり女性的な声であり、俺の定義では『美声』である。
(俺の定義では、収縮が『良い声』、閉鎖(伸展)が『美声』。)

外筋は内筋(良い声)と反比例するが、『ぴっちり閉鎖するのに使える』から美声に必要だ。

ただし、外筋がフルに発動するのは閉鎖筋群と同じく前上(甲状舌骨筋)』だ。

俺の場合、これまでのモラルセンスで張ろうとすると収縮の方向に向かってたが、外筋を意識することで『内筋を抜いていく』ことができた。
外筋は内筋と反比例するので、逆に言うと、うまく内筋(収縮)を抜くのに必要。
つまり、外筋は伸展を保つのに重要とも言える。

以前、
「女性的な内筋の入れ方(つまり軽い地声)のコツを掴むには、いろんな喉頭位置でエッジボイスをやってみるといい」
とアドバイスされた意味がやっとわかった。

女性は内筋が抜けている人が多いので、男性がそれを真似するにはノイズが鳴らない程度に外筋を発動させると真似しやすいということ。
最近は『フライ音が鳴ってない程度の外筋の発動』がちょっとききとれるようになってきた。

ちなみに上に書いた『しんのすけ』の声は、『喉頭位置の低い外筋』の発動だと思う。

喉頭位置が低いと閉鎖筋群は発動しきらないので、裏声を外筋のみで閉鎖し、内筋も抜け、キモ声になっていく。
喉頭位置の高い外筋の発動は、大体の場合、閉鎖筋群をサポートしており、美声であることが多いはず。

追記 その3

この記事、追記だらけになってしまいましたが、以下もかなり重要です。

他の記事にも散々書いているように、
『仮声帯内転によって内筋は抜ける』
けど、あくまで
『伸展が促進』
されるわけではない。

外筋もそうで、
『外筋が入るほど内筋は抜ける』
けど、あくまで、
『伸展が促進』
されるわけではない。

仮声帯も外筋も『伸展を促進する』のではなく『閉鎖を促進』する。

喉頭位置が低いとホイッスルボイスが出にくいが、外筋が最大限発動するのは前上(甲状舌骨筋)なので当然だった。
エッジも当然、喉頭位置が高い方が出しやすい。

『前上(閉鎖)に行くほど前下(収縮)が弱まる』
つまり、
『収縮が緩和』
され、
『閉鎖が促進』
されてるいるわけだが、あくまで
『伸展が促進』
されている訳じゃない。

『収縮を緩和』と『伸展を促進』は違う、ということを覚えておきたい。

まとめ

外筋は、地声と裏声を橋渡しする要素もあるように思う。
だからこそ、地声にも裏声にも混合しがちだ。
外筋は、重要だからこそ厄介なのかもしれない。

『内筋と仮声帯は反比例する』
そして、
『内筋と外筋は反比例する』
とすると、外筋と仮声帯の関係はどんな感じなんだろうか。
追記:それに関しては追記その3に書いたように、『『閉鎖を促進する』という点で共通している関係』だと思います。

ただ、純粋な地声を出すにはまず喉頭位置の低いエッジボイスを出してから声を大きくしていくという方法もあるし、外筋にはまだまだわからないことが多い。

とりあえず
『外筋が入っている分、内筋は入らなくなる』
ということだけは覚えておきたい。

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