整体入門 著者:野口晴哉 書評、レビュー(感想)

最近は数秘術だけでなく体癖にも興味を持ち、少し前に『身体にきく「体癖」を活かす整体法』を読んだ。
その本でも体癖のことは多少は理解できたが、今回、原点である野口晴哉氏の『整体入門 (ちくま文庫)』を色々と目からウロコだった。
数時間で一気に読み切った。

俺はもともと気功や、精神と身体のつながりなどを信じていたので書いてあることのほとんどが自然に入ってきたし、さらに新たな気づきも多く、久々に名著に出会えたという感じ。

占いや数秘術に辟易した勢いで、この本(整体入門)も読む気失せてきたなとか呟いたが、『体癖』を占いなどと一緒にするなんてとんでもない話だ。

今回は図書館で借りて読んだが、この本は今後の人生で必要になりそうなので、いずれ買って手元においておこうと思う。

個人的な評価は★★★★★

納得の内容

気功の話などは、オカルトだろという人は多いだろうが、俺は前から信じているので何の疑いもない。

メインである体癖の話も、まだ何種ときいてすぐに特徴などは浮かんでこないが、さらに理解が深まった。
(詳しい腰椎番号などは覚えにくいし、自分の体癖に関係なさそうな体操などは読み飛ばしたが。
外喉頭筋群の四方向などと同じで、腰椎何番はこう、という風にいずれはすぐに頭に浮かぶくらいになりたい。)

精神が肉体を引っ張るんだ、肉体なんて精神次第でいかようにも変えられるというのは違うんだろう。
生まれ持った体の素質というのは必ずあるということがよくわかった。

以下の文章も衝撃的だった。

私の言う「要求」というのは、意識的な要求、大脳的な欲求のことではありません。
体の中に要求としてあるもののことです。
産まれたら、ただ生きようとする。
なぜ生きるかを考えない。

よく、俺はこれこれこういうことをするために産まれたとか、こういうことをすべく生きているとか言う人がありますが、そういうのはあとからつけた理屈で、やはり本当は自分の体の中に生きたい要求があって生きているのです。

他の生き物も全部、この要求によって動いているといえましょう。

人間は頭で考えた『意識』の部分が強くなりすぎて、体本来の生きたいという欲求さえも押し殺してしまうことがある、とも言えると思う。
最初のほうに書かれていた、無意識の動作が大事、というようなことも納得の連続だった。

引用したい部分は大量にあるんですが一部だけ引用します。

ご飯を食べるにしても、身体に必要な時はうまいし、必要のない時はうまくない。

入浴にしても、疲れた時は熱い湯の方が快い。疲れない時はぬるい湯の方が快い。

ちょうどよいということは「快」という感じで現れてくる。

俺の体癖

ちなみに俺の体癖はほぼ間違いなく1番だ。
エネルギーがすぐ頭にのぼって、考えて理屈をこねてばっかりで行動しない、というのは本当に当たりすぎている。

それに加えて3番が少しあるかなと思う。
体は1番、顔は少し3番という感じなはず。

9番も疑わしいが確定ではない、とりあえず奇数系であることは間違いない。

体癖とは別に、
「新しいものを好まなくなったり、形式的・洗練的になってきたら体が老人の域に入っている」
というようなことが書いてあってゾッとした。

他にも色々と当たりすぎて怖い。

体癖と性

最後の方は体癖と性に関することがたくさん書かれてあった。
俺は体癖を知る前から、夫婦関係は体の相性が重要(変な意味でなく真剣に)とずっと考えてきたが、この本にもそういうことが書かれてあった。

先生は、整体的に良い子孫を増やしていくためには、結婚する者同士の相手への感情問題よりも、体癖が適合するかどうかのほうが優先する、と言われる。

アダム徳永氏のスローセックス入門も、結局はセックスも気の交流だと書いてあったし、繋がる部分は多くある。

体癖と声

声といえば、体の重心のバランスに関する記述が、外喉頭筋群に似てると思った。
関係はあるんだろうか。

人間の動作は後ろが重いほど弛緩する。
後ろも外側に重いほど、不安定になるが、内側に力がかかるほど安定してくる。
そこで内側の前に力がかかるほど緊張するのであります。

だから閉型の特徴は縮み型。
いつも緊張していて、収縮動作が早く、骨盤も内側に縮みが強い。

ちなみに体癖に声に関する直接的な記述も少しあった。

声を出す時も、ある程度以上の声を出そうとすると、その人の体癖に合う形をとらざるを得ないのです。

ちなみにこの部分は体の捻りの話で、声の伸展とか収縮のことではない。
体の左右の筋肉のバランスや捻じれと、外喉頭筋群の左右のバランスについてはフースラーを知る前から考えていたが、やはり多少は関係あると思う。

その他

この本を読んでいて、なんとなく、昔読んだ桜井章一氏の本を思い出した。
野口晴哉氏と桜井章一氏について書いているブログがあったので貼っておきます。
桜井章一と8種体癖 | 冥奏記

まとめ

俺は現時点でも、体の左右のバランスがおかしかったり、それによって(?)右のおしりが痛くなったりしている。
正直近くに野口整体を扱っている院が少しあるようなので、いずれ必ず行こうと思う。

これほどまでに正確性の高い健康法というか生き方が未だに全然浸透していないのは気になる。
科学的根拠に乏しいせいだろうか。

とりあえずこの本に書かれていた体操で俺に使えそうなものはメモったのでできるだけ実践したい。
さらに体癖の知識を深めたいので、近々野口氏の『体癖』も読む。


整体入門 (ちくま文庫)

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