なぜ右利きの人は右向きの顔を描くのが苦手なのか 利き手・利き目と描きやすい顔の向きと文字や目の慣れの関係

俺は20歳を過ぎてから、利き手を右から左に矯正する訓練をはじめた。

練習を続けた結果、アナログで字を書くこと以外はすべて左でできるようになった。
ペンタブで絵や字を描くときも、左手で描いている。

それで気づいたのだが、
「右利きの人は右向きの顔を描くのが苦手」
とよくいうが、かといって
「左利きの人は左向きの顔を描くのが苦手」
というわけではないようだ。

なぜ右利きの人は左向きの顔を描きやすい?

右利きの人が左向きの顔を描きやすいという前提は、雑誌のイラストコーナーなどに、キャラの顔が左を向いた絵が多いことからもわかると思う。

まず、右手には、
左から右に線を引きやすい
という特徴がある。

左向きの顔は輪郭、目、髪、など顔を構成するパーツのほとんどが左向きになっており、左から右に線を引くことが多くなるので、右利きの人には描きやすいようだ。

輪郭が左を向いている時点で、の字になるので、左から右に線を引くことになる。
(髪型や釣り目垂れ目などによって多少の変動はある)。

左向きの顔は左から右に描いていくことが多いと思うが、その場合も、右利きの人は、描いているものが自分の手で隠れることが少ない。
それも右利きの人は左向きの顔を描きやすい理由の一つだと思う。

左利きは右向きの顔を描きやすい?

逆に左手は右から左に線を引きやすいが、冒頭にも書いたように、顔も右向きが描きやすいかというとそうではないようだ。

文字は右手で書くことに特化している

まず文字という問題がある。

少なくともひらがなやカタカナ、とくに漢字は右手で書くことに特化した形をしている。
横書きだと、左から右に書いていき、横棒も、左から右に線を引く。
そして、少し右上がりに書くのが美しいとされる。

左利きにとっては書きやすい要素がほとんどないといえる。
それでも、左利きだからと言って鏡文字を書くわけにもいかず、同じ文字を書かなければいけない。

上にも書いたように、左手は構造的には、右から左に線を引きやすいはず。
だが、日常的に左手で文字を書いていくうちに、右手と同じく、左から右に向かう線のほうが書きやすくなるようだ。

そうなると、当然顔の向きも右利きの人と同じく、左向きのほうが描きやすいということになってくるのではないか。
左利きの絵描きと話したことがあるが、その人は、左利きだけど右向きの顔を描くのは苦手と言っていた。

右手と左手のひきやすい線

右手は、左から右に線を引きやすいという特徴以外にも、『左下から右上に向かっての斜線』が描きやすく、『左下がりで右上がりになった構図』が描きやすく、『絵が右上がりにゆがみやすい』という特徴がある。

左利きは右下から左上に向かっての斜線が書きやすいことは間違いないようだ。
これは、左利きで、左から右に線を引く事に慣れても変わらない。

左利きの人の絵でも、反転してみるとたまに右上がりに絵がゆがんでいることがあったりする。

 

模写による目の慣れ

そしてもう一つ、左利きでも左向きの絵が描きやすくなる原因として、目の慣れがあると思う。

人が絵を描き始めたばかりのとき、とりあえず何か既存の絵を模写するものだ。
その際に、右利きが多い以上、そのときに選ぶ絵のキャラの顔は、左向きであることが多いということになる。

左利きの人でも、多くの右利きの人が描いた左向きの絵を模写し、左向きの顔の絵面に目が慣れ、手が慣れるうちに、右向きより左向きのほうが描きやすくなっていく、ということもあるようだ。

絵を描く上での利き手と利き目の関係

上述のことは、単に絵面に目が慣れるということなので、『利き目』とはまた違うものだと思う。
利き目の左右の違いによって、描きやすい顔の向きが変わるかどうかは不明。

絵を描く上で、利き目と利き手の関係は侮れない。

利き目と利き手が同じだと、明らかに歪みが生じやすい。

ただ、利き手が右で利き目も右だと、絵は右上がりにゆがみやすいと思う。
(俺がそう。)

さらに調べてみると、利き手と利き目の組み合わせは、右手利き、右目利き
左手利き、左目利き
右手利き、左目利き
左手利き、右目利き

の順に多いらしいので、前の記事で利き目を左にしたいといっていたが、このままでいいと思えた。

そもそも利き目を変えるのは利き手よりも難しい。

例えば現在の利き目に眼帯をつけて、見えているほうの目ばかり使うと視力が下がり、眼帯をはずした時に、眼帯をつけていたほうの目のほうが視力がよくなって結局そちらばかり使うことになるので。

まとめ

上述の理由から、左利きだからといって右向きの顔が描きやすいわけではないということがわかった。
利き手の左右に関わらず、どんな向きの顔も安定して描けるように練習しておいて損はないはず。
それでも、ここぞというときに描きやすい顔の向きというのはどうしてもあると思うが。

世間は右利きが9割なので、必然的に左向きの顔が多くなるため、右向きの顔を得意になると、他の人の絵と並んだときに若干目立てるかもしれない。
それよりも、総合的な画力を上げるほうが有意義だとは思うが。

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