電車から降りようとしたら老婆が進路を塞いでいたので怒鳴ろうと思った

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数年前、バイトから電車で帰り、目的の駅に着いたので降りようと思ったら、

降りる人が優先なのに、老婆が扉の前で突っ立っていて進めない。

こちらは苛立っていたし、老婆もどこかふてぶてしい態度に見えたので、

「どけクソババア!!!!」

と怒鳴ろうと思ったのだが、

結局俺は、自分より明らかに弱い老婆にしか怒鳴ることができないのか、

もしこの進路を塞いでいる人間がヤクザだったら俺は絶対怒鳴ることができない、

(俺の住んでいる県はヤクザがかなり多い)

俺は人を選んで怒鳴ろうとしている、

と思って情けなくなってこらえた。

 

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老婆に特別な恨みがあるかどうか

その出来事をある人に言ったら、

「老婆という人種に特別な恨みがあるなら怒鳴ってもいいと思います」

と言われて、なるほどなと思った。

自分より強い弱いではなく、老婆という人種すべてが根本的に許せない、となると、

怒鳴る自分に納得できるし、人に「弱い奴にしか怒鳴れないのか」と言われても説明できる。

自分より弱いという理由だけで怒鳴ろうとした

そう考えてみると、やはり俺は老婆という人種に特別な恨みもないし、

ただ自分より明らかに弱いという理由だけで怒鳴ろうとしたので、

怒鳴らなくて正解だったと思う。

まぁそんな感じです。

こんなところでどうでしょうか。

 

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暴走老人! (文春文庫)

 

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